【植田正治写真美術館】初めてガイド
鳥取と言えば、植田正治さんなのです。
ご存知ですか?
鳥取を中心に活躍された写真家で
TAKEOKIKUCHIのプレス写真や福山雅治さんのアルバムジャケットが有名です。
その独特の演出写真は「植田調」と呼ばれ、海外でも「UEDA CHO」とされ高い評価を受けています。
そんな方の作品のみを展示した美術館が鳥取県伯耆町にあります。
どこまでも広がる田園風景の中に異質なコンクリートの建造物が悠々と佇むその光景は、写真界の中でも唯一無二の存在であった植田正治さんを表しているかのようです。
植田正治写真美術館へのアクセス
主に米子方面からと大山方面からの2通りがあります。
大山方面から
個人的には大山方面から行くのが好きです。
(↓動画有)大山方面からだと視界が開けたままなので、自然をゆったりと楽しんで徐々に近づいてくる美術館の建物にドキドキしながら「おぉ~、鳥取来た~!」と実感しながら行くことが出来るからです。
米子から国道159号線を通って
初めて訪れる方には米子方面からをお勧めします。
大山方面からはずっと視界に美術館を収められるのに対して、米子方面からだと直前まで林の中を進みます。
見渡す限り木、木、木・・・・で、
突然右前方の視界が開けたら、そこに悠々と佇むコンクリートの建物。
前方にはまっすぐ続く道路と見渡す限りの田畑。
さらにその奥に大山がゆったりとその裾野をかまえています。
建築に触れる
この建物は建築家・高松 伸(たかまつ しん)さんの設計です。
伯耆町の大自然の中に、異質とも言えるコンクリート打ちっぱなしの建築物。
本来なら相反して景観を損なってしまいかねない組み合わせですが、
見事に調和しています。
きっと、鳥取を故郷としてそして被写体として愛した植田正治さんの想いを最大限に表現されているのではないかと思うんです。
そんな植松さんの想いは美術館内部からも汲み取れます。
大山を1番綺麗に見れる場所。ここに椅子を置いて、美術館を訪れた人たちに鳥取県の綺麗な景色をゆったりと眺めてもらいたい。
そんなメッセージさえ感じるのです。
知らない人にこそ訪れてもらいたい
写真に興味がない人、「植田正治」を知らない人。
そんな人たちがふらっと、この建物を偶然見つけて興味本位で入ってみる。
そして植田正治さんの「写真した」作品にふれて、
植田正治さんを知る。
綺麗な大山を眺める。鳥取の新たな魅力に気付く。
新たなきっかけの場になれば、植田正治さんも天国で喜ばれるのではないかと思います。